超リアルなゲーム開発現場を学べる漫画「チェイサーゲーム」をおすすめします

チェイサーゲーム 漫画
チェイサーゲーム

当ブログの記載範囲ポリシー

漫画を開かなくても得られる情報を心がけます。ただし、第1話の内容を含みます(何も語れなくなるので)。
表紙や裏表紙、出版社などの公式に公開されている情報を基に、本編の内容には深く触れずに執筆します。

実際のゲーム開発現場の内側が描かれる「チェイサーゲーム」のあらすじ

現代のゲーム業界を舞台にくり広げられるお仕事マンガ。
原作者であるサイバーコネクトツー松山洋(まつやまひろし)社長のエッセイ「デバッグルーム」も必読。

公式 – ファミ通.comの紹介より

第1話は、ファミ通.comで読めます!

ファミ通.comで連載が始まるや否や
“読むと(リアルすぎて)胃がキリキリする“
と言われ、クリエイティブ業界を中心に波紋を呼んだ問題作!
読み進めていくと、「あれ…この漫画、仕事中の自分のこと描いている……」とさえ感じてしまう共感エピソードが満載。
<あらすじ>
「おっ俺がシニアに昇進!?」
ゲーム開発会社サイバーコネクトツーの3Dアニメクリエイター。新堂龍也30歳。入社9年目にして、中間管理職のプレイングマネージャーに昇進を果たす。しかし、龍也を待ち受けていたのは、仕事報告を嘘つく年上の部下。上田や、やる気はあるが仕事の遅い新人社員。久井田、合理的に仕事を進めることしか考えない魚川といった、ひと癖もふた癖もあるメンバーばかり。試練続きの毎日ではあるが、ユーザーの笑顔のため日々ゲームを作り続ける!!
「それでも俺は――ゲームの力を信じたいだって俺は―― ゲームクリエイターだから」
その他、単行本だけの描き下ろしエピソードとして、龍也のことをきびしく指導しつつも暖かく見守ってくれている上司。穴井の若いころを描いた漫画や、原作者によるコラムなども収録。

他概要 – Amazonの単行本第1巻の紹介より

「チェイサーゲーム」の第1話

この漫画の主役、新堂龍也が中間管理職へ昇進するところから始まります。
そして待ち受けるは、、、メンバーの開発を「管理」する仕事。
ガントチャート(要は作業計画のカレンダー)で進捗を見ます。
ここでよくある問題。「経験年数も年齢も先輩の部下」が進捗をちょろまかすんですわ。ホントやめてよ。

司からのプレッシャー、部下の言い訳、その裏にある事情。
『読むと(リアルすぎて)胃がキリキリする』
と評価されるのも納得のストーリー展開です。
そう思えるのは情報システム系の開発現場に居る人なんですが。
ともあれ、第2話以降ではこの問題を解決するために尽力していきます。

「チェイサーゲーム」の出版社・作者等

ファミ通にて2018年に連載を開始した、原作:松山洋先生、漫画:松島幸太朗先生による作品です。
なんといっても、原作の松山洋先生は、ゲーム開発会社サイバーコネクトツーの社長でもあります。
そして、漫画の松島幸太朗先生は同社の社員として漫画を描いていらっしゃいます。
どういうことかというと、「自社の話」を漫画にしていらっしゃる訳です。

「チェイサーゲーム」のココがおすすめ!

なんといっても「自社の話」が原作であることです。
登場する社名や起こっている事件はリアルであることが面白さを際立たせています。
漫画で表現するにあたって、多少は誇張していると思いますが、それでも事実に基づいていることが、コラムを読むとわかります。
第1話ではガントチャートを使った進捗ごまかし事件が発生します。
メンバーが辞めたり、社会で起きる事件が会社の仕事に影響したり、クライアントが無茶言ったりと。
まさに“胃がキリキリする”ほどにリアルな開発現場を垣間見ることができますよ。
情報システム系の開発現場に勤める人は、自分事として読んでいただきたい(胃が、、、と思いながら)。
そうではない方も、ゲームの開発現場のイメージを知ることができるので、勉強と思って読んでいただきたいです。
あと、ほぼジョジョのスタンドが出てきます。是非お手に取って見てください。

頻出キーワードを調べると、「ゲーム」「会社」「業界」「社長」「夢」など、ゲーム開発会社のお話だなと納得できるものが多く並んでいます。
「夢」というワードも多く出てくるところがいいですよね。まさに夢がある。

「チェイサーゲーム」からの学び

ゲーム開発現場のリアルを知ることができます。
間接的に(ゲームに限らず)情報システムの開発現場の様子を知ることができます。
原作者が経験有どころか、漫画舞台の会社の社長です。自社のお話を膨らませて、漫画に落とし込んでいるとも言えます。
そりゃあゲーム開発現場のリアルを知ることができますわなな。勝者こそが正義だ、ってくらい当然のことです。

魅力的なキャラクター達

当ブログの記載範囲ポリシーにより、魅力的な表紙と基礎情報のご紹介に留めます。
紹介する他にも、魅力的な人柄のキャラクターばかり!是非読んでいただきたいです。特にほぼジョジョスタンド。

一番大きく映っているのが、主人公の新堂龍也さんです。中間管理職に昇格し、いわゆるプレイングマネージャーとして奔走します。
1巻表紙、中央奥の中年が上田和範さんです。第1話で進捗をごまかした困った先輩です。趣味はガンプラというのが愛せます。
1巻表紙、左側の女性が久井田慶さんです。龍也のチームのメンバーです。経験が浅く、作業が遅れがちではあるものの、頑張り屋さんです。責任感があって作業遅れを自ら頑張ろうとする、どこかで出会ったことがキャラクターです。

2巻表紙、一番手前の男性が穴井昭廣さんです。龍也の上司で頼れる先輩、というか管理者です。こんな人が上司にいたら安心できるでしょう!と思えるスーパーマンです。
2巻表紙は奥にさらに2人いますね。彼らはエンジニア感を全面に出すキャラクターです。ホントにいるのか!?こんな人。と思います。

アニメ化・映像化情報

2022年にテレビドラマ化されています。
観ていないので何とも説明できませんが、会社名は「ダイナミックドリーム」という別名にしているようです。
実在する会社名ではドラマにはできなかったのでしょう。

同作者作品情報

原作-松山洋
株式会社サイバーコネクトツー代表取締役であり、ゲームクリエイターです。こちらが本職のはず、です。
著書としては『エンターテインメントという薬』、『熱狂する現場の作り方』があります。

作画-松島幸太朗
ショー☆バン:秋田書店 週刊少年チャンピオン
ストライプブルー:秋田書店 週刊少年チャンピオン
永遠の一手:秋田書店 少年チャンピオン・コミックス・エクストラ

カテゴリおすすめ

ゲーム開発や技術の漫画と捉えて3作品をご紹介します。
「東京トイボックス」と「大東京トイボックス」
大手ゲーム会社勤務から独立し、ゲーム会社を設立した主人公。チェイサーゲームと近しい世界観です。
「87CLOCKERS」
オーバークロックの物語です。と言われても、なんぞ?という方も多いでしょうね。パソコンの蓋を開けて、液体窒素を突っ込むといったことをします。すごい世界です。
「アキハバラ@DEEP」
人工知能による検索エンジン「クルーク」を作り、そこから様々な事件に巻き込まれていきます。技術感だけでつなげてみましたが、ちょっと無理やりでした。

まとめ

とってもリアルどころか、中のヒトが原作を作り、中のヒトが漫画を描くゲーム開発現場の漫画、「チェイサーゲーム」をご紹介しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。是非お手に取ってみてください。

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