当ブログの記載範囲ポリシー
漫画を開かなくても得られる情報を心がけます。ただし、第1話の内容を含みます(何も語れなくなるので)。
表紙や裏表紙、出版社などの公式に公開されている情報を基に、本編の内容には深く触れずに執筆します。
身近な地域の図書館の内側が描かれる「税金で買った本」のあらすじ
小学生ぶりに図書館に訪れたヤンキーな石平くん。
公式 – ヤンマガWebの紹介より
その図書館で働く早瀬丸さんと白井くんに10年前借りた本を返却していないことを指摘される。
その指摘をきっかけに図書館に通うようになるどころか働くことになる石平くんの図書館お仕事漫画。
第1話は、ヤンマガWebで読めます!
「税金で買った本」の第1話

高校生のヤンキー君が「小学生の頃に借りた本を返却していない!」と言われて始まります。まさか自分も、、、とヒヤっとしませんか。私はしましたよ。あの頃はたくさん本を借りていました。記録が残っている図書館側もエライですよね。
さて、この場合、主人公のヤンキー君は返却しなければなりません。しかし、当然持っていない。弁償です。
最初は弁償を嫌がるわけですね。何年前の話やねんと。ここに職員の怒り!
『「税金」で買った本だぞ 返せよ』
漫画のタイトルに結び付きましたね~。なかなか直接的で好感ありです。
ともあれ、最終的には弁償に至り、図書館に興味を持つ主人公。
第2話以降では、バイトのかたちで図書館に潜り込みます。
こうして環境は出来上がり、図書館の事情を内側から教えてくれる。そんな漫画です。
「税金で買った本」の出版社・作者等
講談社のウェブコミック配信サイト「ヤンマガWeb」にて2021年に連載を開始を開始した、原作:ずいの先生、漫画:系山冏先生による作品です。
同年(2021年)には、週刊ヤングマガジンに移籍しています。(ヤンマガWebでも読めます)
原作のずいの先生は、漫画賞を受賞した後に図書館勤務をされており、漫画原作者としては本作がデビュー作品のようです。
漫画の系山冏先生も、本作がデビュー作品のようです。
おふたりともデビュー作品!そしてとっても面白い!
「税金で買った本」のココがおすすめ!
「ヤンキーくんが図書館で働くってよ」
ヤングマガジンの作品紹介ページに載っているメッセージです。
テーマが面白いですよね。今までになかった印象。
さらに、三島市!三島スカイウォークの三島市です。
三島市立図書館さまとコラボレーションして、ふるさと納税によるグッズ連携がなされています。
「ホンモノの市立図書館もおすすめしている」ことを是非伝えたいです。
さてさて、「税金で買った本」の何がよいと思うか、それはリアリティです。
ヤンキーくんが、学校に行かずに平日昼間に働いていることは、、、ちょっと怪しいですが。
原作者の方が、図書館勤務をしていた実体験に加えて、各所に取材をして作品化されています。
そりゃあリアリティがあって当然です。
頻出キーワードを調べると、「本」「図書館」「書架」「選書」「職員」など、図書館のお話ですもんねと納得できるものが多く並んでいます。
私の普段の生活では「書架」は聞かないキーワードです。
自分の生活圏とは異なる、リアリティのある話を知ることができるのは大変面白いです。興味深いの面白味がありますね。
「税金で買った本」からの学び
図書館のリアルを知ることができます。
原作者が図書館勤務ありとのことですし、巻末に載っている【参考文献】には実際の図書館も並んでいます。
三島市立図書館も、取材協力されていらっしゃるようです。
図書館の職員目線で展開されるストーリーですが、利用者側を描いているシーンも多いです。
「もし自分が図書館を利用するとき」にはどのような行動がよいマナーなのか。なんてことを考えさせられることもあります。
図書館は、少なからずみなさんの身近なところにあるでしょうし、自分事として楽しく読めると思いますよ!
魅力的なキャラクター達
当ブログの記載範囲ポリシーにより、魅力的な表紙と基礎情報のご紹介に留めます。
紹介する他にも、魅力的な人柄のキャラクターばかり!是非読んでいただきたいです。

主人公の石平紀一クンです。ヤンキー君、とされていますが、とってもいいヤツです。好奇心と知識欲の塊で、本や調べものが大好きという。職員さんへ、オブラートに包まないバイトからの「質問」をしてくれるので話がガンガン進みます。

2巻表紙、右側の女性が早瀬丸小夜香さんです。非正規職員。おっとりしているように見えて芯の強い女性で、周囲からとても頼りにされています。

3巻表紙、右側に見切れているマッチョが白井里雪さんです。非正規職員。根暗で筋肉質な矛盾を抱える男...「クソ利用者図鑑」を執筆しており、それを石平クンに見つかるエピソードはニヤニヤ必至です。
3巻表紙、左側の女性が今村まひろさんです。非正規職員。気弱&お人よしがうまくかけ合わさって、いつもテンパってます。

5巻表紙、奥の女性が茉莉野美波さんです。正規職員。市の職員なのですが、いわゆる島流しで図書館勤務となりました。ホントにこんな市職員いるの!?と思ってしまいますが、原作者元勤務先には、、、モチーフになった方がいらっしゃったのでしょう。
アニメ化・映像化情報
記事執筆時、そういったお話はないようです。
図書館のお話なので、比較的簡単に実写ドラマになる日が来るのだろうな、思います。
1話だけのスポット出演になると思われる、困った利用者サンをやる俳優さんは楽しいだろうなぁ。
同作者作品情報
原作のずいの先生、漫画の系山冏先生ともに本作がデビュー作品のようです。
カテゴリおすすめ
お仕事系の漫画と捉えて3作品をご紹介します。
「刷ったもんだ!」
ヤンキー&職場、の素材は一致しています。印刷会社のお話ですが、気の強い主人公がガンガン分からないことを聞いていくストーリー展開は近しいものがあります。
「チェイサーゲーム」
ゲーム開発業界の漫画なのですが、原作者が「中の人」で、超リアルな会社の中のことを知ることができる要素が同じです。ほぼスタンドが出ます。たぶん近距離パワー型です。
「アンサングシンデレラ」
薬剤師のお話です。様々な取材に基づいて描いているのでしょう。お薬が関係する=病気の方が登場する、のでセンシティブなところがありますが、面白いです。
まとめ
中からの視点でリアルに描かれる図書館の漫画、「税金で買った本」をご紹介しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。是非お手に取ってみてください。