当ブログの記載範囲ポリシー
漫画を開かなくても得られる情報を心がけます。ただし、第1話の内容を含みます(何も語れなくなるので)。
表紙や裏表紙、出版社などの公式に公開されている情報を基に、本編の内容には深く触れずに執筆します。
中小印刷会社のリアルが描かれる「刷ったもんだ!」のあらすじ
「西中の白虎」と恐れられていた元ヤンの真白悠は、デザインの仕事につきたい夢を追いかけ、その結果、東京近郊にある中小印刷会社に就職した。もちろん、昔の悪名はひた隠しにして…。
公式 – 講談社モーニング公式サイトの紹介より
大好きな漫画に触れる仕事ができ、心も躍るが、クセの強い先輩たちに印刷会社あるあるの洗礼を受けたり、ヤンキー気質のボロが出たりと、前途は多難!?
何事にも一途な真白が、印刷会社の荒波にもまれながら奮闘するお仕事コメディー開幕!
第1話は、モーニング公式サイトで読めます!
https://morning.kodansha.co.jp/c/suttamonda.html
「刷ったもんだ!」の第1話
まず、主人公は若い女性(入社1年目の新人社員)なのですが、、、
上司から、フルカラー同人誌を片手に
「こういうの大丈夫?」
と問われて顔を赤らめるところからスタートです。
まったく関係のない会社だったら、セクハラ発言だわ。
そんなスタートですが、新人らしくミスをして、先輩方が助けてくださり、「仲間」を感じて第1話が終わります。
繁忙期は大変だ~という話題から面白い解説までしてくれます。
「うちなんて所詮ゆるブラックだよ(残業代出るし)」
『そりゃ他に比べればまだまだ・・・リッチブラックじゃない』
「そんな風に印刷用語覚えたなかったわ」
当然、第2話以降もたくさんの印刷用語、印刷業界のリアルなお話が描かれます。楽しそうですね~
「刷ったもんだ!」の出版社・作者等
講談社の発刊するモーニングにて2020年に連載開始した、染谷みのる先生による作品です。
「君はゴースト」「サンタクロースの候補生」という、いずれも全2巻の作品経験の後に「刷ったもんだ!」を連載されています。
実際に印刷会社で働いていた経験があるそうで、現場の空気感を知っているからこそのリアリティがあります。
モーニングの新連載メッセージ
「前職は印刷会社勤務の作者が贈る、てんやわんやのお仕事コメディーに、乞うご期待!」
「刷ったもんだ!」のココがおすすめ!
「気合全開、印刷会社コメディー」
モーニングの連載開始時の巻頭カラーに載せられたメッセージです。
元ヤン主人公(気合全開)の、印刷会社のお話(作者は前職印刷会社)という、まっすぐなメッセージですね!
元勤務先の仲間とは辞めた後も飲みに行ったりすると何かのインタビューで応えており、連載中も印刷会社の中から新しい情報を得られるんだと思った記憶があります。
頻出キーワードを調べると、「写真」「印刷」「会社」「アルバム」「インキ」など、印刷会社ですもんねと納得できるものが多く並んでいます。
元ヤン主人公ということもあって、一人称の「自分」がたくさん出てくるもの特徴的ですね。
この漫画は、出版業界、印刷業界で働く人や、同人活動をしている人には身近で“あるある”なエピソードがたくさんあります。(私はその業界に居るわけではないので、あると思いますがホントですかね。)
印刷業界にまったく馴染みのない人でも「DTPオペレーター」や「オンデマンド」といった印刷用語を理解できるように描いてくれており、非常に勉強になります。
自分が携わった製品(第1話では同人誌)がかたちになった嬉しさは共感できるものがあります。
「刷ったもんだ!」からの学び
印刷会社のリアルを知ることができます。
作者の前職が印刷会社とのことですし、巻末に載っているSpecial Thanksには、大日本印刷やTOPPAN(旧、凸版印刷)などへ取材をしたことがよくわかります。
入社1年目から始まり、年数が経って後輩が入社してくるストーリーが展開されていきます。
このあたりの働き方を描いているこの漫画は、新卒入社1年目~3年目頃の方に刺さるものがあると思います。
先輩に頼れるようになっていく、後輩にどう接していけばいいのか悩むなど、ちょっとニヤニヤしながら読めますよ!
魅力的なキャラクター達
当ブログの記載範囲ポリシーにより、魅力的な表紙と基礎情報のご紹介に留めます。
紹介する他にも、魅力的な人柄のキャラクターばかり!是非読んでいただきたいです。

主人公の真白悠です。元ヤン。そして真面目。新卒1年目で自分の部署に入ってきてくれたら嬉しい方の新人さんです。

会社同僚の黒瀬宏文さんです。デスクの小物は90°に整理されているキッチリ派。業界トップの天空印刷(大日本印刷みたいなイメージ?)の御曹司で、中小規模の虹原印刷に入社しています。そもそもこの設定が面白味を引き出していますよね。

会社同僚の青井美千代さんです。比較的出番は少ない方ではありますが、登場する際にはいい味出していて私は好きです。

会社同僚の葉田基晴さんです。社内システムエンジニアということで、印刷関係とはちょっと違う立場で活躍します。

会社同僚の桃川敦至さんです。ここまで全員会社同僚やないかい!(仕方ない、、、ほぼ会社の中の出来事)。7巻で表紙になっているエピソード、大活躍です。もはや主人公。
キャラクターはまだまだ多数登場します。みなさん「色」関係のお名前持ちです。是非とも全員と出会ってください。
アニメ化・映像化情報
記事執筆時、そういったお話はないようです。
ドラマ化可能なストーリーと思いますし、ラブコメ要素もあってとても良いと思うのですが。。。テレビ業界の方に期待です。
同作者作品情報
君はゴースト:祥伝社
サンタクロースの候補生:芳文社
カテゴリおすすめ
お仕事系の漫画と捉えて3作品をご紹介します。
「税金で買った本」
ヤンキー&職場、の素材は一致しています。図書館のお話なので、ギリギリ印刷物のつながりも(?)。
「チェイサーゲーム」
ゲーム開発業界の漫画なのですが、原作者が「中の人」で、超リアルな会社の中のことを知ることができる要素が同じです。ほぼスタンドが出ます。たぶん近距離パワー型です。
「アンサングシンデレラ」
薬剤師のお話です。様々な取材に基づいて描いているのでしょう。お薬が関係する=病気の方が登場する、のでセンシティブなところがありますが、面白いです。
まとめ
中からの視点でリアルに描かれる印刷会社の漫画、「刷ったもんだ!」をご紹介しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。是非お手に取ってみてください。