当ブログの記載範囲ポリシー
漫画を開かなくても得られる情報を心がけます。ただし、第1話の内容を含みます(何も語れなくなるので)
表紙や裏表紙、出版社などの公式に公開されている情報を基に、本編の内容には深く触れずに執筆します。
サラリーマンの矜持が試される「サラリーマンZ」のあらすじ
非常事態×労働哲学
公式 – 講談社モーニング公式サイトの紹介より
コピー機会社に勤める前山田雄作(40歳)、彼の朝はおしるこ一気飲みから始まる。先人の偉大な経営者の教えを尊び、働く意味について考える日々。しかし、そんな日常は突如崩れ去った。
荒廃した東京、揺れる社内、あらわになる人間の本性。いま問われるのは──サラリーマンの矜持。
極限状態で「働くとは?」「生きるとは?」を問い続けるビジネスマンサバイバル!
第1話は、モーニング公式サイトで読めます!
https://morning.kodansha.co.jp/c/salarymanZ.html
「サラリーマンZ」の第1話

大変革期を迎えた今 働く人間に必要なものはなんだろうか?
かつて本田宗一郎先生は言った
「道の世界の探求は人生最大の楽しみだ」と
こんなメッセージから始まるサラリーマンZの主役は、ピシッとスーツの前山田さん(40)です。
第1話のタイトル「お客様は神様ですか?」ですよ!とても興味を引きます。
連載誌のモーニングで、新連載の第1話を読んでいたら、もっと引き込まれたコトでしょう。残念ながら、コミックスで読みました。
前述の本田宗一郎先生は、本田技研工業の創業者です。
第1話では、松下幸之助(パナソニック)、楠本修二郎(カフェ・カンパニー)、マーク・パーカー(ナイキ)、三波春夫(演歌歌手)、盛田昭夫(ソニー)の名言が紹介されます。
さて、名言紹介だけではなくストーリー紹介をします。
ゾンビ化集団感染をしてしまった社会状況における、会社の仕組みを取り入れたサラリーマン的対応を描いています。
よく見ると、表紙にゾンビが映っています。
会社で通常勤務をしている中で、外と連絡がつかなくなり、調査をしていると「ゾンビ化集団感染」の緊急事態であるということが判明します。
2話以降では、食料問題や家にいる家族についてなど、いろいろな問題に対して考え、行動をしていく様が描かれていきます。
「サラリーマンZ」の出版社・作者等
講談社の発刊するモーニングにて2023年に連載開始した、石田点先生による作品です。
原作はNUMBER 8先生。小学館の「BLUE GIANT」シリーズのストーリーディレクターを務めていらっしゃいます。
一方、作画は石田点先生。「少年天谷」という読み切り、「テロール教授の怪しい授業」(全4巻)を経て、サラリーマンZの連載を開始しました。
表紙から読み取っていただきたいですが、素晴らしい作画です。動きのある1コマが描かれている印象とでも表現するか...
ですが、この漫画の真骨頂は「非常事態×労働哲学」であり、サラリーマンらしさをどのように表現するか。すなわち原作のウエイトが大きいと私は思います。
「サラリーマンZ」のココがおすすめ!
頻出キーワードを調べると、「会社」「社員」「サラリーマン」そして「情報」と「外」が目立ちます。
「お客様」や「業務」なども漫画タイトルを表していて面白いですね。
会社勤めをされている、されていた方であれば馴染みのあるキーワードたちが頻出します。
例えば、ゾンビ発生非常事態の言い回しは帰宅困難状態。会社内らしい言い方です。日本語はとても難しい。
正直、それだけでも楽しいです。(当ブログの筆者は、いわゆるサラリーマン)
加えて、前述の第1話紹介に書きましたように、名言が多数出てきます。
主人公の前山田さんは先人の格言がお好きで、〇〇は△△とおっしゃった、と言ってサラリーマンの矜持を貫いていくのです。
ゾンビ発生という現実には起こり難い事態ではありますが、そこから展開されるサラリーマンの矜持は熱くされられます。
内心では「そんなバカな」と思いながらも、経験してきた非常事態と照らし合わせて考え方を振り返ることができます。
「サラリーマンZ」からの学び
先人たち格言、そして現代サラリーマンの思想の2点に尽きます。
第1話から紹介させていただくと、ソニーの盛田昭夫氏は「働くとは傍(はた)を楽(らく)にすること」とおっしゃったそうです。
調べると、個人の格言というよりは、「はたらく」という言葉の語源のようです。
筆者である私であれば、この言葉を知らなかったのですが、本書を読んで調べるきっかけとなりました。
このような格言の引用が多数あることからの学びがある、と私は考えます。
こういった事例と、キャラクターたちの置かれた状況から、どのように動くのが正解なのかを考えさせられるのです。
魅力的なキャラクター達
当ブログの記載範囲ポリシーにより、魅力的な表紙と基礎情報のご紹介に留めます。
紹介する他にも、魅力的な人柄のキャラクターばかり!是非読んでいただきたいです。

主人公の前山田雄作(40)さんです。真面目で、「The サラリーマン」のイメージに対する期待を裏切らないキャラクターです。

主人公から見ると、会社同僚の桐谷隆一(38)さんです。優秀なスマートエリート系です。朝はランニング出勤のようです。カタカナのビジネス用語を紹介するキャラクター設定が先にあったのかなと疑ってしまいます。ケイパビリティ、とかね。
ブログ執筆時は既刊が2巻迄なので、2冊分の表紙を挙げました。
キャラクターはまだまだ多数登場します。5人の変人を総じて「五人衆」など。
是非とも全員と出会ってください。
アニメ化・映像化情報
記事執筆時、そういったお話はないようです。
同作者作品情報
原作-NUMBER 8
BLUE GIANT(シリーズ):小学館 ビッグコミック
風の槍:小学館 裏サンデー
ABURA:小学館 裏サンデー
作画-石田点
テロール教授の怪しい授業:講談社 モーニング
カテゴリおすすめ
ゾンビ系緊急事態とサラリーマンの働き方の漫画と捉えて3作品をご紹介します。
「働きマン」
寝食すら忘れて仕事に没頭する様は、サラリーマンZとは違う観点で働くことを考えさせられます。
「仁」
直接的なキーワード接点はないのですが、緊急事態に技能で対応していく様は近いものがあるのではと。
「アイアムアヒーロー」
ゾンビ系のサバイバルの観点で是非。おすすめに並べておいてアレですが、サラリーマンZの面白味はゾンビパニックよりもお仕事系にあると思います。
まとめ
非常事態×労働哲学、と出版元から紹介される、サラリーマンの矜持にあふれる「サラリーマンZ」をご紹介しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。是非お手に取ってみてください。