地獄の仕組みを学べる漫画「鬼灯の冷徹」をおすすめします

地獄の仕組みを学べる漫画「鬼灯の冷徹」 漫画

当ブログの記載範囲ポリシー

漫画を開かなくても得られる情報を心がけます。ただし、第1話の内容を含みます(何も語れなくなるので)。
表紙や裏表紙、出版社などの公式に公開されている情報を基に、本編の内容には深く触れずに執筆します。

「鬼灯の冷徹」のあらすじ

あの世には天国と地獄がある。
地獄は八大地獄と八寒地獄の二つに分かれ、さらに二百七十二の細かい部署に分かれている。
そんな広大な地獄で日々さまざまなトラブルに対処する鬼神がいる。
それが閻魔大王第一補佐官・鬼灯である!
冷徹でドSな鬼灯とその他大勢のわりかし楽しげ地獄DAYS!

公式 – 講談社モーニング公式サイトの紹介より

第1話は、モーニング公式サイトで読めます!
https://morning.kodansha.co.jp/c/hozukinoreitetsu

「鬼灯の冷徹」の第1話

地獄、という特殊な環境で働く様子が導入です。地獄って会社っぽいんだな、と思わされます。
「不喜処地獄はどうですか?」『従業員不足ですねぇー』
が日常会話。なんと。部署制かな。この会話は、本作の主役である鬼神の鬼灯様と部下のやり取りです。
さて、ここに桃太郎がやってきます。なかなかに唐突ですね。やってくるんですよ。鬼退治に(従業員の大半は鬼です)。
桃太郎&犬猿雉は、鬼灯様に叩きのめされ、雇われ、従業員不足は解決する、としっかりオチます!
この素晴らしい掛け合いは、漫画上で体験をいただきたいです。

「鬼灯の冷徹」の出版社・作者等

講談社の発刊するモーニングにて2011年から2020年まで連載された江口夏実先生による作品です。
31巻で完結しました。
2021年には、第52回星雲賞コミック部門を受賞しています。
星雲賞は「前暦年に発表もしくは完結した、優秀なSF作品およびSF活動に贈られる賞」であり、最終巻の31巻が発売されたところで『優秀な作品だ』と認められた漫画です!素晴らしい!!

江口夏実先生は芸術学部出身で、一般企業で務めた後に漫画家になったようです。
ちばてつや賞(ヤンマガとモーニングの新人賞にあたるもの)を受賞をきっかけに連載へつながったと思われます。
単行本の空きページ(閑話)を読むに、鬼灯の冷徹の内容に直結する経験をされたのだろうと思います。

「鬼灯の冷徹」ってどんな漫画?と聞かれたので、改めて。
家でアニメ・漫画・ゲーム等を見ていて推しが退場して悲しくなった時に

公式のXで、作者本人が落書きを投稿されていました。

「鬼灯の冷徹」のココがおすすめ!

頻出キーワードを調べると、「地獄」「亡者」「人」「鬼」(と「鬼灯」)が目立ちます。
あらすじで『地獄DAYS』と紹介されていますが、地獄の裁判を会社の運営のように捉えた日常系漫画です。
ふとしたときに、どの巻を手にとっても面白いのが日常系の良いところですね。
キャラクターのひとりひとりの人柄が魅力的で、人間関係にニヤリとすることができます。
感情移入して、自分自身(読者)とは違う考え方にハッとすることも。

この漫画を読むと、日本の地獄の仕組みや神々、他国の似た仕組みを学ぶことができます!
日本人は死後、閻魔大王の裁判を受けると言いますよね。
閻魔大王は、実は5番目の裁判官。私は知らなかったです。10名の裁判官を「十王」と言い、閻魔大王はそのひとりです。
その第一補佐である鬼神の鬼灯様を中心に、他の裁判官(10名いらっしゃるので、閻魔大王の他に9名)や、各補佐官も登場します。
さらに、亡くなって天国・地獄に来た亡者たち(ex.桃太郎、一寸法師)や、他国の天国・地獄に当たる世界のキャラクター(ex.エジプトのオシリス王やアヌビス神)も登場します。

地獄の存在がSFとも言えますが、イザナギとイザナミから始まる日本の神話を漫画で知りたいという方には是非おすすめです。
勉強のつもりではなくても、キャラクターの「名前」でワクワクする方もいらっしゃるのではないかと!

「鬼灯の冷徹」からの学び

日本の神話について学ぶことができます。特に日本の地獄の仕組みについて学ぶお話が多いです。
ストーリーがしっかりした日本の神話とは別観点(地獄を運営する裁判官と補佐官)で読み進められます。
加えて、アメリカ、ヨーロッパ、中国、エジプトなどの他国の神話についても知る機会があります。

日本神話が好きな方、あまり詳しくはないけど詳しくなれたらいいなという方は是非手に取っていただきたいです。しっかりとしたストーリーを学ぶのとは違いますが、名前を覚えちゃいますよ。

「鬼灯の冷徹」の魅力的なキャラクター達

当ブログの記載範囲ポリシーにより、魅力的な表紙と基礎情報のご紹介に留めます。
紹介する他にも、魅力的な人柄のキャラクターばかり!是非読んでいただきたいです。

鬼灯

地獄の裁判官(閻魔大王)の補佐官を務める、鬼神の鬼灯。全編を通しての中心人物です。
第2巻の帯コメントに「今日も地獄はサディスティックワンダーランド」と称される、サディスティックな鬼神様。

閻魔大王

地獄の裁判官(閻魔大王)、鬼灯の上司に当たる、閻魔大王。人間が亡くなった状態の亡者です。
サディスティック鬼神が部下という。。。

白澤

鬼灯のライバル関係にある、中国神獣の白澤。神獣なだけあって大昔から生きている、呑兵衛です。
青龍、鳳凰と旧知の仲で、薬剤師をやってます。

桃太郎

言わずと知れた桃太郎。こちらも亡者で、第1話から盛り上げてくれます。
芝刈り(天職)をしながら薬剤師の修業をする、超健康的なこの世界の住民です。

座敷童


妖怪の座敷童。子どもの特性とシュールな感覚で、独自の面白さを届けてくれます。

5冊の表紙を挙げましたが、キャラクターはまだまだ多数登場します。そのどれもが魅力的!
金魚草、茄子、胡瓜といった草花ネーム、小野妹子やアヌビス神など聞いたことがあるぞというキャラクター。是非とも全員と出会ってください。

アニメ化・映像化情報

2014年に第壱期(第1期)、
2017年に第弐期(第2期)、
2018年に続編として「第弐期 その弐」が放送されました。最終話は22巻収録のお話です。
結構な話数を飛ばしているので、22巻迄のアニメ化しなかった話から31巻までネタはあります。第参期も期待しています。

同作者作品情報

鬼灯の冷徹:講談社 モーニング
出禁のモグラ:講談社 モーニング

カテゴリおすすめ

これは絶対に類似おすすめだと言える作品はない、個性の光る漫画です。
そのうえで、3作品を簡単にご紹介します。
「ダンジョン飯」
RPGなどのダンジョンをイメージしてOKです。そのダンジョンで魔物を調理して食べる、としか言いようのないストーリーです。状況を整理して、クスッとした笑いにつなげる雰囲気は近いものがあると思います。
「貧乏神が!」
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「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」
妖怪事件を解決する魔法律家のお話です。論理的に詰めて容赦ない様子は楽しいです。

まとめ

「優秀なSF作品に与えられる星雲賞」の実績があり、地獄の仕組みを学ぶことができる「鬼灯の冷徹」をご紹介しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。是非お手に取ってみてください。

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